copenのブログ《L880K》

ダイハツ初代コペンL880Kのブログです

コペンの歴史~色褐せない魅力~〈前編〉

1999年10月にKOPEN (K+OPEN)は、第33回東京モーターショーに参考出品された。そのままの形でデビューしたように思えるが、市販にあたっては、Copen(Compact+Open) と名前を変えている。(第35回東京モーターショーにCOPENを参考出品)


名前の変更は、軽自動車の枠にとらわれないという宣言である。コンパクトカーに変化を起こそうという気持ちの表れだ。


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ダイハツは、2002年6月19日のコペンの登場にあわせ、2002年6月から「ワンダフルスモール」というコピーでキャンペーンを開始した。この言葉が意味するのは「スモールカーは〈世の中に誇れる〉という事実」であり、ダイハツが「ずっと創りたかった一台」であるコペンによる「小さなクルマでした味わえないトキメキ」への自信を示している。コペンに乗ってみて感じるのは、ちっさいのにちゃんとしたオープンカーであること。軽自動車でありながら、ボタンひとつでオープン・クローズを可能にしたそのすごさである。


実際この時期から軽自動車マーケットにおけるダイハツの存在感がグッと増してきて、そしてシェア1位の座をスズキから奪ったのはコペンというイメージリーダーがあったからなのかもしれない。もっとも月販500台程度で推移しているので実際の台数的にはそれほど貢献はしていないのではあるが...


販売台数といえば、コペンは最初の3ヶ月余りで1万台の受注を受けている。もっとも、手作りの部分が多く生産台数が月に500台程度といわれるだけにずいぶんと納期がかかってしまったこともあったようだ。(実際に販売台数が1万台に達したのは2003年3月)


その後、2003年7月23日と2004年6月2日に、それぞれ1周年、2周年記念の特別仕様車が登場している。2004年7月には国内累計販売台数が2万台を突破した。平均すれば月販800台で、目標月販の500台をコンスタントに超えていることになる。それだけ魅力が色褐せないという証明だったのではないだろうか?


また2003年秋からはイギリスなどの右ハンドル圏、ドイツなどのユーロ圏への輸出を開始し、世界デビューもはたしている。当初は日本仕様そのままの660+ターボモデルが輸出されていたが、その後、2005年には、輸出仕様はエンジンを1.3リッターへと変更している。


この輸出仕様の国内販売については賛否両論あるところだが、 大衆コンパクトであるブーンに標準搭載されるK3型エンジンと、特別な軽自動車だけに許されたJB-DET型エンジンの重みを比べれば、後者に軍配があがるという声が大きいようだ。特にコペン専用にリエンジニアリングされた4気筒JB-DET型エンジンは専用のデュアルフロー式 (いわゆるツインスクロール) ターボチャージャーを採用するなど手間のかかったものであり、さらに吸気を圧縮するコンプレッサーハウジングには樹脂のアブレタブルシールを施すことでクリアランスを小さくし、ブーストの立ち上がりから過給効果を発揮するのが特徴だ。


またダイハツは過去に軽自動車に1リッターエンジンを載せて販売したものの、それほど台数が伸びなかった経験もあるだけに、国内仕様のコペンに小型車用エンジンを積むというのは現実的ではなかったのだろう。


さて、2003年と2004年に特別仕撤車をリリースしてきたコペンだが、2005年に一休み(輸出仕様の開発があったからか)した後、2006年6月14日に4周年記念の「アルティメットエディション」をリリース。レカロシートやモモステアリングといったインテリアにとどまらず、ビルシユタイン製ショックアブソーバーやBBS製ホイールといった機能パーツもグレードアップしたまさしく究極のコペンだった。


その後、2007年9月10日にはダイハツの100周年を記念した「アルティメットエディションⅡメモリアル」へと進化。このバージョンではホワイトメーターやブラックメッキフロントグリルといった特別な装備が追加されている。


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その一方、同じタイミングで着脱式ルーフ仕様のディタッチャブルトップが生産を終了した。ディタッチャブルトップのコペンは今ではほとんどみることはないですね。やっぱりボタンひとつでオープン・クローズがコペンの売りのひとつなので、需要には合わなかったのでしょうか。
ディタッチャブルトップ(2002年9月-2007年8月)


以下にもまとめてみました。

kent-copen.hatenablog.com